4月11日から13日の3日間、東京国際フォーラムにて「第65回日本呼吸器学会学術講演会」が開催されました。
当院からは呼吸器内科より桑原先生、田代先生、髙橋先生、リハビリテーション科より直塚先生が参加されました。
また、唐津赤十字病院の梶原先生、佐賀中部病院の門司先生、佐賀県医療センター好生館の貞松先生など、多くの先生方が発表を行われました。
梶原先生、桑原先生、直塚先生、貞松先生、門司先生がポスターセッションにて、田代先生は「若手研究最前線シンポジウム」にて発表されました。
髙橋先生は座長を務められたほか、セミナーや教育講演にもご登壇されるなど、多くの先生方が各方面でご活躍されていました。
【ポスター発表】
【セミナー】
【集合写真】
拝啓、春の訪れと共に新年度を迎えました。佐賀大学医学部附属病院 呼吸器内科はスタッフ一同、地域医療の要としての役割を果たすべく、日々精進しております。
呼吸器内科は、診療・教育・研究の三本柱を掲げ、地域の皆様に信頼される医療を提供することを目指しています。特に、若手医師の育成に力を入れ、次世代の医療を担う人材を育てることが、地域医療の発展に繋がると信じています。
2025年の新年度には、新たなメンバーとして、岸川裕太先生(佐賀大学医学部附属病院に勤務)、原口裕貴先生(佐賀県医療センター好生館に勤務)を迎え、これまで以上にチーム一丸となって取り組んでまいります。新しい視点やアイデアを取り入れ、より良い医療サービスを提供できるよう努めてまいりますので、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
敬具
令和7年4月3日
診療科長 髙橋 浩一郎
2025年3月16日(日)、九州大学医学部百年講堂に於いて、「第12回呼吸ケア・リハビリテーション学会 九州・沖縄支部学術集会」が開催されました。本学会は、国立病院機構福岡病院の吉田誠院長が学会長を務められ、“呼吸ケア・リハビリテーション@home”をテーマにプログラムが組まれました。九州各地から、医師・看護師・理学療法士・作業療法士・管理栄養士などの多職種の参加がありました。本学会では、慢性呼吸器疾患であるCOPDや間質性肺疾患、慢性下気道感染症などに対する様々な取り組みが報告されました。
次回、第13回呼吸ケア・リハビリテーション学会 九州・沖縄支部学術集会は、2026年3月1日(日)に、当科、髙橋浩一郎会長のもと佐賀市で開催する予定です。
<当科からの発表>
●栗原有紀 助教
一般演題 「COPDに対する個別歩数目標値提供によるリハビリテーションの効果」
●髙橋浩一郎 診療教授
教育講演2 「COPDにおける身体活動性と多面的アプローチ」
2025年3月8日(土)に、宮崎市民プラザで第94回日本呼吸器学会・日本結核 非結核性抗酸菌症学会、九州支部春季学術集会が開催されました。
当科からは、南里水晶先生が「急速に増大する耳下腺病変を認めたサルコイドーシスの一例」、初期研修医の大庭七海先生が「クライオ生検にて摘出した気管支内過誤腫の一例」を発表しました。他大学の症例報告や研究発表なども聴講し実りのある学会でした。
2025年2月22日(土)に長崎の出島メッセ長崎で第7回日本アレルギー学会九州・沖縄支部地方会が開催されました。佐賀大学呼吸器内科からは髙橋診療教授と桑原先生が参加されました。髙橋先生は基調講演1にて、当科でのこれまでの研究実績や最新の知見を交えながらCOPDの治療に関する講演を行いました。桑原先生は一般演題で、当研究室での喘息マウスモデルに関する研究成果を発表し、育成賞を受賞しました。
●基調講演1 髙橋浩一郎
「COPD診療とトリプル吸入剤による治療」
●一般演題4 基礎 桑原雄紀
「オゾン暴露マウスモデルにおけるメカニズム解析」
基調講演1
育成賞 授賞式
2025年1月の九州医事新報に、当科の記事が記載されました。佐賀大学呼吸器内科の臨床・教育・研究に対する取り組みを紹介しています。地域医療の充実のために、人材育成に注力してまいります。
https://saga-kokyu.jp/wp-content/uploads/2025/01/76f6c0f43c337fae48f6b2ad0020981a-1.pdf
我が国のぜんそく有病率は、成人の5%程度(成人ぜんそくの患者数は約500万人)と推定されています。吸入ステロイドを中心とした吸入治療の普及により多くの方は、健康な人と変わりない生活が送れるようになっています。しかし、成人ぜんそくの約1割は、このような吸入治療を受けてもコントロール不良な「難治性ぜんそく」とされています。
近年、これらの難治性ぜんそく患者さんに対する治療として生物学的製剤が用いられるようになり、ぜんそく治療が飛躍的に進歩しました。呼吸器内科では、治療にお困りの患者さんのために「難治性ぜんそく外来」を開設しました。
呼吸器内科 髙橋浩一郎
https://saga-kokyu.jp/wp-content/uploads/2025/01/1b936426b14eab4cc1d97256ca2ffdf5-2.pdf
新年明けましておめでとうございます。
皆さま健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
2025年(令和七年)は、の干支は、巳年。へびは脱皮を繰り返すことから、「生命力」や「再生」を象徴するといわれているようです。
私ども、呼吸器内科は新たな年も「地域医療」の要としての役割を果たすべく、日々精進してまいります。本年もご指導のほど宜しくお願い申し上げます。
2024年度日本呼吸器学会、呼吸器専門医試験に、当科から早瀬百々子先生が合格されました。日々の研鑽の積み重ねの成果です。今後も「呼吸器専門医」として、医療に取り組んでいただきたいと思います。
「Molecular mechanisms and clinical impact of biologic therapies in severe asthma」
田代先生の重症喘息における生物学的製剤の有効性とそのメカニズムについて著したReviewが「Respiratory Investigation」に掲載されました。
喘息患者のおよそ5-10%を占めるといわれている重症喘息患者に焦点を当て、近年注目されている生物学的製剤を中心に、分子メカニズムから臨床における治療効果について幅広く紹介してあります。