厚生労働省が定める国民の健康に関する取り組み「健康日本21」をご存じでしょうか?健康日本21では、がん、循環器病(脳血管疾患・心疾患)、糖尿病(メタボリック症候群を含む)と並んで、COPDが取り上げられています。しかしながら、COPDの認知度はまだ高いとは言えず、診断を受けていない・治療を受けていない患者さんが多いことが問題となっています。 日本における推定患者数が約530万人といわれていますが、治療を受けているCOPD総患者数は約36.2万人と一部の患者さんのみです。残りの約500万人が受診していない、または正しく診断されていません。COPDを放置するとかぜなどの呼吸器感染症を契機に症状が悪化し(増悪)、命に関わる場合もあります。
私たちは、新聞などのメディアを通じて、疾患の啓発に力を入れております。2024年11月30日の朝日新聞に、髙橋浩一郎診療教授のCOPDに関する取り組みの記事が掲載されました。