田代宏樹先生の論文が、 Respiratory Investigation誌に掲載されました。
Remarkable response to dupilumab in refractory allergic bronchopulmonary mycosis with a giant mucus plug due to Aspergillus udagawae
Tashiro H. et al. Respir Investig. 2025; 63: 1037-1041.
PMID: 40829197
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40829197
8月9日、10日の2日間、松山市において第6回日本喘息学会総会学術大会が開催されました。当科からは、髙橋診療教授と田代講師が参加しました。全国から多くの参加があり、喘息診療の最新の知見が数多く発表され、とても有意義な学会でした。
<当科からの発表>
●教育講演3 田代宏樹 「肥満難治性喘息の臨床と基礎」
●Rising star シンポジウム 田代宏樹 「TSLPはconventional DC type 1 由来のFascinを介してオゾンによる好中球性炎症と気道過敏性に関与する」
●Pro・Con セッション2 髙橋浩一郎 「Type 2-low 喘息は重要、Pro(重要)の立場から」
●モーニングセミナー2 髙橋浩一郎 「Type 2 炎症を伴うCOPDの特性と治療戦略」
8月3日、モラージュ佐賀で「佐賀肺の日」を開催しました! 呼吸機能を測定していただき、ご自身の“肺年齢”を知ることで「健康への意識が高まった!」との嬉しい声をたくさんいただきました。ご協力くださったモラージュ佐賀さま、そして県内外の皆さま、本当にありがとうございました!
来年も同じ時期に「佐賀肺の日 2026」を開催予定です! 今年ご参加くださった方はもちろん、今回お越しいただけなかった方も、どうぞお気軽にお立ち寄りください。肺活量を測ってみたい方、昔タバコを吸っていてちょっと気になる方など、どんな理由でも大歓迎です! スタッフ一同、皆さまにお会いできるのを楽しみにしています!
第3回となる呼吸器内科塾には、学内外から医学部生および初期研修医 の皆さんにご参加いただきました。 「呼吸器内科のリアル」を体感していただくため、今年も多彩なプログラムを用意しました。
気管支鏡ハンズオン(シミュレーター) ― 内腔観察・TBNA生検トレーニングを、マンツーマン指導のもとで実施。
喀痰グラム染色 ― 自身で標本を染色し、得られた所見に関してdiscussion。
吸入指導・HOT導入体験 ― 実際の在宅酸素器機の装着体験。吸入薬の指導体験など。
終了後のアンケートでは参加者の**100%が「非常に有益だった」**と回答。講師の先生方、協賛企業のご支援、そして参加者の皆様に心より御礼申し上げます。
来年はさらにパワーアップした内容で、皆様のお越しをお待ちしております。呼吸器内科への情熱を胸に、またお会いしましょう!
8月1日の「肺の日」は、日本呼吸器学会が1999年に制定した記念日です。「は(8)い(1)」という語呂合わせ から、8月1日が選ばれました 肺がんが日本人のがん死亡原因のトップ となり、またCOPDや間質性肺炎 などの呼吸器疾患が増加していることが社会的な課題となっています。特にCOPDは、喫煙が主な原因であるにもかかわらず、多くの患者が未診断のまま 生活しているとされ、早期発見と予防の重要性が指摘されています。
日本呼吸器学会九州支部の主催で、「佐賀肺の日2025」を開催いたします。このイベントでは、肺年齢測定会や専門医による健康相談などを実施します。
■開催日:2025年8月3日(日)10時~15時
■場所:モラージュ佐賀(佐賀市巨勢町牛島730)
本年度より、当科で研修された先生方のリアルな声を随時ご紹介いたします。学生の皆さまや研修医の先生方のご参考になれば幸いです。ご覧になる際は、ホームページ右上の「研修医体験記2025」をクリックしてください。下記のリンクからもアクセス可能です。
ぜんそくに関する記事が朝日新聞に掲載されました。ぜんそくはアレルギーによる病気ですので、環境要因に大きく影響を受けます。ぜんそくの症状は、典型的な方では喘鳴(ぜんめい)といって、喉元から“ゼイゼイ”、“ヒューヒュー”といった音が聞かれます。しかし、せきだけがぜんそくの症状である場合もあるため、長引くせきがある場合には注意が必要です。また、ぜんそくは小児の病気と考えられがちですが、大人の方でもぜんそくを発症することがあります。大部分の方は吸入ステロイド薬をを使用することで良好にコントロールできる病気です。ただし、一般的な治療を行っていても症状が残るような難治性ぜんそくの患者さんに対して、2~8週間に1回の生物学的製剤が用いられ、高い効果が期待できます。
私たちは、新聞などのメディアを通じて、疾患の啓発に力を入れております。また、佐賀大学医学部附属病院では「難治性ぜんそく外来」を開設しています。2025年6月18日の朝日新聞に、髙橋浩一郎診療教授のぜんそくに関する記事が掲載されました。
「Gut-lung axia in asthma and obesity: role of the gut microbiome」の論文が、Frontier in Allergy誌にPublishされました。この総説論文の中では、喘息の難治化因子である肥満に着目し、肥満が喘息に及ぼす影響を「腸内細菌叢」を中心に構成されています。以前から、腸管と肺の関連を“Gut-lung axis”とよび様々な研究がなされてきましたが、これらの研究を網羅した内容です。
論文Link: Frontiers | Gut–lung axis in asthma and obesity: role of the gut microbiome
6月7日(土)に、令和七年度、佐賀大学医学部呼吸器内科の同門会を開催しました。多くの同門の先生方にご参加いただきましたことを、感謝申し上げます。各病院からの年次報告や新入局スタッフの紹介などを行いました。佐賀県内では十分な呼吸器診療が行き届いていない地域もございます。佐賀大学医学部呼吸器内科の医局員一同、佐賀県の医療を守るべく、引き続き努力してまいります。
診療科長 髙橋 浩一郎
今年も開催します!
「呼吸器内科塾2025」
医学部5・6年生および初期研修医の方々を対象に、呼吸器内科に興味を持っていただくことを目的として、毎年実施している企画です。昨年も多くの学生や研修医の先生方にご参加いただき、大変ご好評をいただきました。
今年は、気管支鏡検査を用いたハンズオンセミナー を中心に、呼吸器内科の“リアル”を体感いただけるプログラムを準備しています。
呼吸器内科の魅力を、ぜひ一緒に体験してみませんか? 皆さまのご参加を心よりお待ちしております!