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佐賀大学医学部附属病院呼吸器内科

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初期研修・専門医研修

初期研修

呼吸器内科の初期研修の特徴

全診療科に共通する基本の“3つの力”が身につきます。呼吸器領域は、感染症、アレルギー、がん、慢性疾患など領域が広く、かつ肺に症状が現れていても原因が肺以外にあることも多いので質の高い診察力と診断力が求められます。問診、診察、検査結果、治療経過などから、一つ一つの症例を丁寧に考察し鑑別診断をしていきます。毎週のカンファレンスではチームの力を結集し、さらに考察を深め診断のクオリティを高めていきます。

将来内科系へ進むことを考えている人はもちろん、内科以外へ進むことを考えている人にも是非習得してほしい研修内容です。呼吸器病棟には呼吸器外科の患者さんも入院しているので、内科だけでなく外科疾患の管理も研修することができます。

初期研修2年間のローテーション例

初期研修の1年目で2か月、2年目で再度1~2か月回ることをおすすめします。少なくとも初期研修の2年間で、2か月以上回ることをおすすめします。他の診療科を1年目で経験することで、2年目の研修では1年目よりさらに深い学びが得られ、より深い診察力、診断力、思考力が身につきます。

選択研修の特徴

2年目で回ることによって、1年目の時とは異なるより深い診断力・診察力を身につけられるプログラムです。腫瘍コースでは呼吸器外科とともに腫瘍患者の周術期からの全身管理も行います。急性期から慢性期まで一貫して研修することができます。

先輩からの一言

  • 学生実習ではわからない呼吸器内科の面白さが初期研修でわかります。医者として必要な知識とスキルが獲得できるので、入局するしないに関わらず是非研修にきてください。
  • カンファレンスの質の高さではどこにも負けないと思います。緊張しますが、愛のあるカンファレンスでとっても勉強になります。自分の気づかなかったところや別の視点での考え方などに気づくことができます。

研修医の一日

呼吸器内科はカンファレンスで症例を検討し、治療方針をたてチームで治療を行います。
患者さん一人一人に主治医と担当医がつきますので、受け持ち患者さんの担当医の指導のもと診察や検査、治療を進めていきます。

1日のスタート
カルテ確認

患者さんの状態を把握することから1日がスタートします。前日からの変化はどうか、検査結果はどうだったか、治療による変化はどうかといったことを確認します。必要に応じて、ベッドサイドで実際の様子を確認します。

8:00 ~12:00
抄読会・
カンファレンス・回診

月曜日は8時から抄読会があります。抄読会の後は、気管支鏡を行う患者さんのカンファレンスを行います。火曜日は新規入院患者さんや入院中の患者さんのカンファレンスを行います。カンファレンスが終わったら、病棟回診です。

12:00~13:00
ランチ

ほっと一息。

13:00~15:00
気管支鏡検査

火曜日と木曜日は午後から気管支鏡検査に入り、検査の助手を務めます。

15:00~17:00
病棟診療

カンファレンスで決まった治療方針に沿って、病棟診療を行います。ベッドサイドで患者さんを診察したり、薬や検査のオーダー、カルテの入力を行ったります。

1日の振り返り

一日の振り返りを行いながら、担当医や主治医の先生方に相談したりアドバイスをもらったりします。

研修医の声

研修医Aさん

今まで回った診療科で一番勉強になったというのが率直な感想です。レントゲンやCTなどの画像の見方や診察の仕方など、医師としての基本をじっくり学ばせていただきました。特にカンファレンスでは、一つ一つの症例を丁寧に診ていくので、教授をはじめ先輩方から色々教えていただきました。いつでも気軽に質問できる環境なので、先輩方に優しく丁寧に指導していただきました。

研修医Bさん

呼吸器内科は専門性も高く、かつ領域も広く全身を診るので、すごく勉強になりました。大学病院なので「がん」だけなのかなと勝手に思っていましたが、感染症やアレルギー、COPDなどの慢性疾患なども広く学ぶことができて、学問的にもすごく面白いなと感じました。

研修医Cさん

学生実習では怖いというイメージがあったので初期研修でまわるかどうか迷ったのですが、実際は全然違っていました。先生方がものすごく優しく教育熱心で、カンファレンスでも学生や研修医を育成しようとして下さる気持ちがひしひしと伝わってきます。患者さんを丁寧に診ていて、検査所見だけではなく一人一人の病状を考慮した最善の治療を議論する、妥協を許さないカンファレンスはとても勉強になりました。同期はあまり呼吸器内科をまわってないのでもったいないなと思っています。自分は少し得した気分です。

専門医研修

キャリアパス

臨床を極めるもよし、研究を極めるもよし、留学するもよし、まだまだ先のことは決めなくてもよし。
佐賀大学呼吸器内科で学びながらじっくりステップアップしていきましょう。

入局者の声

魅力① 質の高い診断力

  • 何より診断力を磨けるところです。カンファレンスは緊張しますが、このカンファレンスがあるからこそ診断力を磨くことができます。いつもハッとさせられることが多く学ぶことばかりですが、医師にとっても患者さんにとっても愛のあるカンファレンスです。
  • わからないことも多いので、質の高い鑑別診断を行うことで患者さんの病気を治療していきます。簡単には極められないですが、そこが魅力の一つです。

魅力② 幅広い領域と全身管理

  • 佐賀大学の呼吸器内科は細分化されていないので、悪性腫瘍、感染症、閉塞性肺疾患、アレルギーなど、呼吸器内科の全ての領域を学ぶことができます。
  • 肺を診ていますが、その原因は肺だけではなく全身の様々な疾患に関連します。肺という入り口から全身を診るので、専門性が高くかつ全身を学べるところが魅力です。
  • オールマイティに学べどんな領域でもチャレンジできるところが魅力です。

魅力③ 臨床と研究

  • 佐賀大学の呼吸器内科は臨床も研究も両方学ぶことができます。大学院への進学や、国内外への留学が可能です。学びたいという気持ちをみんなでサポートします。
  • 大学院でしっかり学べる環境があります。基礎研究をやると物を掘り下げて考える力を鍛えられ、病態から深く掘り下げて考える習慣が身についたので臨床に役立っています。大学院にいって良かったと思っています。
  • 学問的にも奥が深く、そう簡単には極められないところが面白いです。私はハーバード大学公衆衛生大学院で勉強してきました。

働く環境

佐賀大学呼吸器内科の職場風土

  • どちらかというとマイペースな人が多いです。
    適度に個が保たれ、かつ協力し合える風土がある、そこが魅力かな。
  • 仲が良く、持ちつ持たれつやっている。とっても雰囲気がいいです。
    人間関係のストレスがないのでとっても働きやすいです。
  • 気軽に相談しやすい環境です。
    みな患者さんに真剣に向き合っているので、丁寧に相談に乗ってくれます。
    いつも助けてもらっています。
  • 女性が多いので、女性でも働きやすい職場です。
    女性のライフステージに合わせ、働き方の相談に乗ってもらえます。

専門医研修(後期研修)で選ぶことができる病院

佐賀大学医学部附属病院、佐賀県医療センター好生館、佐賀中部病院、唐津赤十字病院

待遇

当直

平日の当直は月1~2日程度、土日の当直は月に1~2回程度です

休暇

他の先生方と重ならないよう時期をずらして夏季休暇は連続7日、冬期休暇は連続6日取得できます。

子育て

産前、産後育児休暇、育休からの復帰時や育児中の働き方など、柔軟に対応しています。

学会

国内外の学会への積極的な参加をすすめています。